安定を捨て、経験を武器にコンサルタントへ。30代公務員の転職成功事例
- 2月24日
- 読了時間: 7分
更新日:3月3日

※本記事は対象者のご協力のもと、個人情報を除外・加工の上お届けしています。
故郷への貢献を志し地元の自治体に入庁して約10年。中堅職員として周囲からそれなりの信頼と評価を得ていたAさんですが、キャリアを重ねる中で「このままでよいのか」との迷いが強くなっていました。
その要因の1つは、地域に貢献できている手ごたえを感じにくいことです。自治体の役割は市民や企業の活動の側面支援や環境整備が中心であり、当事者として直接課題解決や価値貢献する機会が限定的です。また、業務の大半は事務作業であることから、自身が貢献している手ごたえを感じづらいと感じていました。
もう1つは、専門性への不安です。社会人として約10年経ったものの、数年おきの異動により専門性の積み上げが難しく、民間企業で働く同世代との比較も相まって、「外の世界で通用する武器を自分は持っていないのではないか」との不安が強くなっていました。
このような葛藤を抱えていたAさんですが、より自分らしいキャリアを実現するために、いかにして一歩を踏み出し、最終的にコンサルタント職への転職を決断したのか。その軌跡をお伝えします。
事例:Aさんプロフィール
年齢:30代前半
学歴:地方国公立大学卒業
経歴:地方自治体職員(税務課や企画課などを経験)
転職先:某コンサルティングファームの公共コンサルタント(東京)
目次
葛藤から決断へ
側面支援から課題解決の主体へ
Aさんは、税務や企画などの自治体の中核を担う業務を歴任してきました。しかし、行政の立場はどこまでもルールの運用者や支援者であり、案件を推進する主体はあくまで市民や企業です。一歩引いた立場から「ルールを逸脱しないよう管理・支援する」という役割に、自らの願望とのズレを感じるようになっていました。
また、数年おきの異動によって特定分野での知見や経験が深まらない点も、自らの専門性や提供価値への不安を助長していました。
それらも相まって、「より当事者に近い立場で、専門性を磨きながら地域貢献できる仕事に就きたい」。そんな想いから、Aさんは民間企業への転職を模索し始めました。
そして、ネット上で情報収集を続ける中で見つけた情報の一つが、弊社LocalXが発信していた公務員の民間転職事例でした。
自分と同じような境遇の人が、行政での経験を活かして民間企業で新たなキャリアに踏み出した事例に触れる中で、自分には難しいかもしれないと感じていた民間への挑戦が、自分にもやれるかもしれないとの思いに変わっていきました。そしてAさんは具体的な一歩として、弊社LocalXの転職相談を申し込みました。
二人三脚で挑んだ軸の言語化
面談に申し込んだ時点のAさんは、現状にモヤモヤを抱えつつも、何がしたいか、何ができるかはよくわかっていない状態でした。地域への思いはあり、かつ公務員としての経験を次のキャリアでも活かしたいという願いもありました。さらに、東京での生活に対する漠然とした憧れもありましたが、それらをどのように結びつけキャリアの方向性を決めたらよいのか、その道筋が見えていませんでした。
そこで、キャリアの方向性を定めて力強く踏み出せるよう、私たちはAさんの過去・現在・未来を徹底的に棚卸ししました。例えば、幼少期の原体験まで立ち返り、家族構成や両親や兄弟との関係性、どういう子供だったのか、好きだったこと・得意だったこと、逆に苦手だったこと・嫌いだったことなどを丁寧に振り返りました。また、中学・高校・大学や就職といった人生の節目における意思決定の理由、それらに影響を与えた要素などを一つずつ紐解いていきました。そうして自己理解を深めることで、自身の原動力を整理していきました。
当初は自信なさげに自身の経歴を語っていたAさんでしたが、自己理解が深まるにつれて、その言葉には次第に力強さが増していきました。弊社との深い会話を通じて、最終的にAさんが定めたチャレンジの方向性は、「地元県、または東京にて」「行政職員としての経験を活かしながら地域貢献ができ」「かつ専門性を身につけて価値提供ができる企画職やコンサルタント職」という、具体的で納得感のあるものへと絞り込まれていきました。
選考と決断
厳選した求人への応募と徹底した面接対策
方向性が定まった後は、具体的な選考フェーズへと移りました。Aさんの経験やスキルを活かせる求人、さらにAさん自身がやりがいを感じる業務特性を持つ企業を中心に検討を重ね、最終的に5社程度にまで絞り込んで応募を行いました。
書類作成においては、求人の内容や求める人物像から逆算し、民間企業の視点に翻訳しながら実績を伝えていきました。公務員としての経験や実績を、民間企業の立場や視点に翻訳しながら伝えていく。そのポジションに期待されている役割に対して、自分のスキルがどう貢献できるのかを、相手の言語に合わせて丁寧に紐解いた結果、5社のうち4社で書類選考を通過しました。
通過後は、面接対策を開始しました。模擬面接を何度も繰り返し、その様子を録画しては振り返るという訓練を重ねました。想定質問に対して論理的な回答になっているか、自分の言葉でビジョンを語れているか、また逆質問が印象に残るものになっているかなど、細かい部分まで徹底的な対策を行いました。
理想のキャリアを求めて下した決断
徹底した準備の結果、Aさんは最終的に、4社のうち2社から内定を獲得しました。地元(県内)の企画営業職と、東京のコンサルタント職。どちらも自治体での経験が活かせる仕事ではあるものの、組織カルチャーや今後のキャリアパスは異なるものでした。
どちらを選択するか最後まで悩みましたが、最終的には東京への憧れとご自身が目指すキャリアを鑑みて、東京でのコンサルタント職を選択しました。
なぜAさんは内定を勝ち取れたのか?
Aさんの転職活動に伴走した立場として、今回のAさんの転職実現の主要因は以下と分析しています。
① 深い自己理解
方向性が定まっていない状態から、幼少期まで遡り過去・現在・未来を丁寧に整理し、自信をもって踏み出せる状態になったことは大きかったと考えます。これにより、面接において表面的な回答に留まらない深い対話や志望動機への一貫性が生まれ、企業側への説得力を高めることができたと考えます。
② 経験の翻訳
深い自己理解をベースに、各ポジションが求めるニーズに合わせて、自身の経験や実績を戦略的に訴求しました。例えば、コンサルタント職(公会計・税務・財務)に対しては、簿記2級の知識レベルと自治体での会計や税務の実務経験を中心に訴求しました。企画営業職に対しては、自治体で複数の案件を取り進めた経験を示し、企画力や推進力を訴求しました。こうした相手のニーズに合わせた見せ方の最適化は選考通過率の高さに寄与したと考えます。
③ 覚悟
現職から飛び出す怖さや葛藤は最後まで抱えていらっしゃいましたが、自己理解が深まり、内定獲得という成果が伴ってくるにつれて、今回の転職により自分が望むキャリアにより近づけるとの確信が高まっていくのを間近で見て感じていました。
また、公務員から民間企業への転職時は年収下落が論点となりがちですが、上記の①②を通じて適切な評価を獲得できたことで初年度の想定年収を現職維持とできたことも、飛び出す後押しになりました。
深い自己理解によるキャリアの方向性への自信、そして自身のやりたいことが実現できかつ企業側にも自身の採用ニーズがある企業へ絞って応募したことで、内定確率を高めつつ年収の下げ圧力を防ぎました。これにより、Aさんはリスクをコントロールしながら新たな挑戦に踏み出せたと考えます。
最後に
いかがでしたでしょうか。公務員特有のキャリアへの不安や葛藤に向き合い新たな一歩を踏み出されたAさんの事例は、同じような悩みを抱えている公務員の方々の背中を押すものになるのではないかと考えます。
もしご自身が望む生き方やキャリアが民間企業への転職という選択肢の先にあり得るかもしれないと感じておりましたら、弊社LocalXが少なからずお力になれます。ぜひ以下よりお気軽にご相談くださいませ。




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