公務員のための民間転職ガイド③ ~ 書類選考を突破する職務経歴書の書き方~
- 2月6日
- 読了時間: 5分
更新日:6 日前

シリーズ第三回目では、志望する企業の書類選考通過率を上げるための職務経歴書の書き方について具体的にお伝えします。
※ 第一回:「企業ニーズを理解する」
※ 第二回:「3つのキャリアの選択方法」
本記事のポイント
民間企業の評価軸を意識した職務経歴書とすることで書類選考通過率を上げる。
下記はフロント職(営業やコンサルなど)を例としたもの
定量での記載:成果を共通の物差しで語る
折衝力:調整力を折衝力に変換する
推進力:業務改善を主体的な問題解決力に変換する
客観性:人事評価で能力や成果を裏付ける
目次
はじめに:公務員が職務経歴書で陥るワナ
民間企業へ応募時に職務経歴書を作成しますが、公務員の方々がやってしまいがちなのは、民間企業視点で記載していないことです。
民間企業では定量をベースに意思決定や評価が行われており、採用における候補者の評価も同様の観点で行われます。また、民間企業の人事の方々は公務員の仕事への理解が浅いことから、定性的な記述だけではその成果や意義を理解しにくいという難しさもあります。
よって、職務経歴書作成時は、まず成果を中心に可能な限り定量的に記載すること、そして応募するポジションにより求められている能力やスキルに合わせて自身の成果をアピールすることが重要になります。
そこで、以下ではフロント職(営業・コンサル等)への応募を事例に、実際に職務経歴書に織り込む4つの観点を例示しました。
公務員の業務を定量的に示すイメージがついていない方や、実際にどのように自身の成果をアピールしたらよいか迷っている方の参考になれば幸いです。
1. 定量での記載:業務を共通の物差しで語る
前述の通り民間企業は利益を追求する主体であることから、日常的なやり取りも数字で語られることが一般的です。よって、候補者の実力を評価してもらうためには、定性的な表現だけでなく数値も用いてアピールすることで共通の物差しでフェアに評価してもらいやすくなります。
目的: 民間企業の求職者と同じテーブルで評価してもらうため
書き換え例:
丁寧な窓口対応を心がけ、住民満足度の向上に努めた。 | ▶︎ | 窓口業務において1日〇件の対応を〇分短縮し、年間〇〇時間の余剰リソース(行政コスト)を創出した。 |
2. 利害折衝力:調整力を折衝力へ変換する
公務員の方々が自己PRや成果で用いがちな「調整力」という言葉は、ともすると「意見のとりまとめ」ととらえられることがあります。
意見のとりまとめ自体は必要な業務ですが、特に民間企業のフロント職(営業・コンサルタント等)では、対立する利害を調整し双方が納得する形で合意を図る「折衝力」がより求められます。
よって、実際は折衝力が発揮されていたエピソードでもそれを「調整力」と称してしまうとアピールに欠けてしますので、ここは折衝力が発揮されたことが分かる形に記載することが大切です。
目的: 対立する利害を折衝し合意形成に導ける能力があることを示すため
書き換えの例:
各課と調整し、円滑な新システム導入を実現した。 | ▶︎ | 負担増を懸念する他部署に対し、削減時間を定量的に提示。派生的な効果も添えることで当該部署の理解を獲得。結果、目標としていた全庁導入を完遂した。 |
3. 推進力:主体的な問題解決力を示す
民間企業では利益最大化のために与えられた業務を粛々こなすだけでなく、自ら課題を見つけて必要な関係者を巻き込みながら解決していく推進力が評価されます。
一見すると高尚な能力のようにみえますが、皆さんも業務で推進力が発揮されている場面は多々あり、単にそれを推進力だと認識していないだけですのでご安心ください。
目的: 総合的な問題解決力があることを示すため
書き換えの例:
窓口の混雑緩和のため、オンライン予約を導入した。 | ▶︎ | 利便性向上を目的に窓口の待ち時間5割削減を目標に設定。予約システムの新規導入に向け、懸念を示す他部署へ他市事例や運用案を提示し交渉。結果、導入が決定し、現在は運用開始に向けた各種調整を推進中。 |
4. 客観的な裏付け:現職の人事評価をアピールする
上記の1〜3の視点を踏まえて自身の成果を最大限アピールしつつ、現職での客観的評価(=人事評価)を添えられると補足的なアピールになりますので、現職で良い人事評価を得ている方は織り込むことをお勧めします。
ただし、あくまでも公務員としての評価であり、企業側も参考材料程度の位置づけとしてとらえているため、補足として活用するのが適切な期待値です。
目的: 実績の信憑性を高め優秀さを客観的に示すため
記載の例:
未記入 | ▶︎ | 〇〇と××での貢献が主に評価され、現部署では3年連続で上位10%の評価を獲得。 |
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